Googleストリートビュー(屋内版)は、360°のパノラマ画像を作成して掲載しています。
どのように作成されているか気になる方も多いようなので、簡易的な内容になりますが、作成手順を公開致します。
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素材画像の撮影
1枚のパノラマを作成するにあたり、1方向で3枚の画像を東西南北4方向・計12枚の画像を撮影致します。(上下左右180度の画角を持つ魚眼レンズで撮影しています) |
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HDR画像の作成
1方向で3枚撮影する理由は、露出の異なる画像3枚を合成したHDR画像を作成するためです。 |
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HDRとは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称で、通常の画像に比べて、より広い明るさの幅(ダイナミックレンジ)を表現するための技術です。
一般的な画像では陰や暗い部分が黒つぶれしたり、逆に明るい場所では白飛びしたりしますが、HDR画像では、明るい部分と暗い部分どちらも犠牲にすることなく、より自然でリアルな表示が可能になります。 |
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スティッチ
HDR画像が作成できたら、次は4方向の画像を繋ぐ(スティッチ)作業になります。
画像を登録すれば、ソフトウェアが自動で判別して、ある程度はキレイに繋いでくれます。 |
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パッと見るとキレイに繋がっていても、細部を確認すると、ズレが生じていることが多々あります。
そのような場合は、目視で確認しながら重なり部分にコントロールポイントを追加していきます。
これが地味で地道な作業なのですが、大切な作業になります。 |
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完成
上記の工程を全画像終了すると、このような1枚のパノラマ画像が出来上がります。 |
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